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取扱ゲームは、オールネタバレです
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ダイナマイト刑事(SS)
2008年08月15日 (金) | 編集 |
ダイナマイト刑事ダイナマイト刑事
SEGA SATURN(1997/01/24)
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頭をからっぽにして没頭できるバカゲー
<アクション>
・全体評価  
・お気に入り度

セガ産のアクションゲーム。
敵が人質を取って立てこもった高層ビルに身ひとつで乗り込んだバカ刑事が、これまたアホなテロリストたちをボコしながら進むという、バカゲーテイスト溢れる仕様になっています。とにかく難しいことは何もなく、ただ殴るだけ。そのへんで拾ったデッキブラシで、アフロなテロリストをボコボコにするというファイトが至るところで繰り広げられ、その単純明快さはファイナルファイト系のゲームがツボな人間にはたまらないものがあります。バカ要素だけでなく、多彩な攻撃アクションが揃っているところもさすがセガといったところ。

ただ、ゲーセンで友達とわいわいやりながらプレイするのに適しているゲームなので、孤独ゲーマーの自分は、プレイするたびになんか淋しい気持ちになっていったわけで。
このソフトにはオマケとして、1979年のゲーム「ディープスキャン」が入っており、ディープスキャンのスコアにより、本編ダイナマイト刑事のクレジットが増えていく仕組みになっているのですが、どちらかというと、このディープスキャンの方にハマってしまうという本末転倒な事態に陥った懐かしのメモリアルが脳裏に甦ります。
5800円払ってディープスキャン買ったようなものですが、ダイナマイト刑事といい、ディープスキャンといい、単純なゲームは飽き知らずで最強なのだと再認識することができました。
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無双OROCHI(PS2)
2008年08月15日 (金) | 編集 |
無双OROCHI無双OROCHI
PlayStation2(2007/03/21)
商品詳細を見る

無双シリーズのオールスター戦
<アクション>
・全体評価  
・お気に入り度

突如世界に君臨した魔王・遠呂智。三国と戦国の人物たちは遠呂智の作り上げた異世界に飲み込まれてしまった!各勢力入り乱れ、世界はスーパーカオス化。無双の英傑たちは、最強の魔王・遠呂智を倒せるのか!?
そんなわけで、かねてからファンの間で「いつか絶対出すやろ」と囁かれていた、三国無双シリーズ・戦国無双シリーズのキャラ・世界がごっちゃになったお祭りソフトがついにリリースされました。
この何でもアリな世界観によって、三国・戦国の夢の競演が実現。鬼神対決(呂布vs本多忠勝)・覇王対決(曹操vs織田信長)・軍師対決(諸葛亮vs島左近)・ツンデレ対決(石田三成&曹丕)・大酒飲み対決(張飛vs上杉謙信)などなど、日本史と三国志のIFストーリーを楽しむことができます。
世界が混沌に飲み込まれたのをいいことに、本来の所属国をあっさり裏切っている連中がわんさか存在し、何気に笑いを誘ってくれます。

結論から言うと、決してつまらなくはないのですが、無双シリーズぶっちぎりで飽きるのが早い一作かと思われます。最初こそ目新しさにウハウハでプレイしていましたが、武器が揃った頃にはすでに情熱を失ってしまったという悲しい出来事。
3人一組のチームバトル制は新鮮で、任意キャラを組ませることでのウキウキ感はありますし、瀕死になったらキャラ交代することで窮地を脱することもできるようになりました(控えに回ったキャラは徐々に体力が回復します)。苦手な操作キャラがいても得意キャラをチームに入れておくことで、サクッと強武器を獲得できますし、そのあたりはさすがオールスターファン感謝祭といったところ。
新しい要素も付加され、さらに多彩なアクションを楽しめるようにもなりました。
ただ、つまるところ普通の無双なので、結局やることはいつもと同じわけで。


以下、駄々をこねます。

◆ストーリー性皆無
ま、そんなことは大した問題じゃないんですよ。ストーリーなんてあってもなくても「無双だから」ですむわけです。しかしながら!今回の場合はシステムがオール使い回しなので、新鮮味に欠けてしまうことは否めません。新規キャラは遠呂智・妲己の二名のみ、既存キャラのモデルやモーション、ステージは、基本的に三国無双4と戦国無双2から引っ張ってきているので、両ソフトを遊び倒した立場から言わせて貰うと、もう結構満腹気味です。だからこそストーリーでそのマンネリぶりを補ってもらいたかったところなのですが、物語の薄さはいかんともし難いものが。
ストーリーらしきものは多少あり、魏・呉・蜀・戦国の4勢力のシナリオが用意されています。特に魏のまさかのコンビはそれなりに楽しめましたが、呉は孫家団結の話だったので、それじゃいつもの三国シリーズと変わらないんじゃ…と思ったりもしました。
何より致命的なのは、ムービーの少なさ。これは見過ごせないレベル!

◆やり込み要素の低さ
何しろ三国+戦国のオールスター版なので、使用キャラ数は半端じゃありません。が、上記の通り、今回は最強武器が簡単に手に入ってしまう上、貴重品もサクサク収集できてしまうので、一通りレアアイテムを揃えてしまうと、ストーリーがないだけに、あとは何もやることがなくなってしまいがち。
ステージも50近く用意されているものの、その約半数は防衛戦などのミニステージなので、ボリュームはあれども中身がないという形になってしまっています。

◆システム……
ちょっとしたことなんですが、例えばギャラリーにしろ、何故か表示が重く、せっかく壁紙を入手しても、その重さに恐れをなし、気軽に鑑賞する気がなくなるというか、開くのがめんどくさくなるというか……。

◆殺るか殺られるか
逆に本作特有の個性と称して差し支えないのが、このバランス性。
従来の無双の場合、育てた武将の強さは磐石でしたが、このOROCHIでは武将のレベルが上がっても、常に一撃死のスリルがつきまとうことになり、アクションゲームとしては、最近の無双にはなかった緊張感を持続させることに成功しています。正直、ここがOROCHIに対する評価の最大の分かれ目になるかと思いますが、個人的には育てた武将でのんびりプレイしたい派なので(また、スリルドライブがしたい場合は、従来シリーズのいわゆる「激難」「地獄」モードでも代替は利くわけなので)個人的には、総合評価を覆すだけの傑出点ではなかったという印象です。


とまあ辛口で書いてしまいましたが、無双シリーズ初プレイであるなら充分遊べるソフトだと思います。単なるアクションモノとして考えた場合も、合格点ではないでしょうか。
ただ、正規の値段(税込み7000円)を取っていることをふまえると、どうしても手抜きなんじゃ?という突っ込みが口から迸ってしまうわけで。システムほぼ使い回しのこのゲームが、三国無双4や戦国無双2と同じ値段であることを思うと、何というか、悪魔のような商法ですよね?とついつい呟いてしまいたくなるというか。商品としてのお手軽さが透けて見えるのが最大の泣き所。
OROCHIシリーズはキャラゲーと言われていますが、キャラの絡み方も薄く、個人的にはキャラゲーというより、アクションゲームとしての性質の方が強い一本だと思っています。

文句タラタラなレビューになってしまいましたが、これでも150時間以上はプレイしてますし、まあいつかやるとは思っていたので、そこまで不満はないです。
関係ない話になりますが、CM曲として流れていたUVERworldの「ゼロの答」がかなりこのソフトに合っていて好きだったので、ぜひとも本編で使用してほしかったところ。勿体無い!

トワイライトシンドローム探索編(PS)
2008年08月04日 (月) | 編集 |
トワイライトシンドローム探索編トワイライトシンドローム探索編
PlayStation(1996/03/01)
商品詳細を見る

放課後の冒険
<ホラーアドベンチャー>
・全体評価  
・お気に入り度

DSのトワイライト新作を書いたので、懐かしくなってしまい、この勢いでPSの初代シリーズを。
この初代シリーズには本当にハマってしまい、個人的にはプレステのNo1ゲームです。内容的なものを見れば、もっともっと素晴らしいソフトはたくさんあるのですが、トワイライトは自分にとって、唯一無比の超傑作。
それぞれ個性の異なる女子高生三人組が身近な心霊スポットに探索に行くという内容のゲームですが、実は本作だけでは完結せず、前編に当たるこの「探索編」、後編に当たる「究明編」の、初代シリーズと呼ばれる二作がリリースされました。(後に続編の「再会」、姉妹作の「夕闇通り探検隊」などがリリースされますが、今まで初代神話に浸りすぎてしまっていたため、現時点ではどちらも未プレイです)
しかし、続き物だなんてことは知らなかったので、とりあえず<後編>の究明からプレイしてしまったあの頃。究明がとても気に入ったので、<前編>に該当するこの探索を続いて購入したのですが、その頃にはすでに攻略本を入手していたほどのハマりようでした。そこは当時の自分の甘いところというべきか、先に攻略本を読んでしまっていたせいで、後編の究明ほどの思い入れはないのですが、自分にとってはいつまでも色褪せない神ゲーです。

ホラーゲームとしての観点から見た場合、全く怖くない上、時代柄、ほぼ2Dで描かれる横スクロール画面はモッサリしていて、時に面倒になるのですが、それを補って余りある長所が存在します。それは生き生きとしたキャラクターたちの存在。
メインとなる三人の女子高生は、恐ろしいほどそれぞれキャラが立っています。ともすればキャラゲーの方向に向かってしまいそうなのですが、トワイライトの場合、そうはならず、妙にリアルなキャラ像を確立することに成功しています。
リアルといっても、世相をフル反映したコギャルで遊び人という設定を持った岸井ミカは、スカート丈もほどほどの、ちょっと髪が茶色いだけの普通の女子高生にしか見えません。当時のコギャルの定義といえば、ガングロ白メッシュが標準だっただけに、そのあたりの設定に違和感を覚えたものですが、そんなことはどうでも良くなるくらい、三人トリオの魅力は輝いています。

おそらくトワイライトにこれほどまでに魂を揺さぶられたのは、自分が主人公たちと同世代・同環境にあったからという点があまりに大きく、出会った時期が異なっていたならば、これほど多大な影響を受けることはなかったのだと思います。ただやはりそういうタイミングでプレイしたこのゲームは、自分にとって忘れられない名作となりました。

システム的な難点を言えば、恐怖演出に入る直前、本体から必ずロード音がするので、こちらにも心構えが出来てしまうことと、音響がモノラルに対応していないので、たまに重要なイベントの音声が聞こえないことがありました。本作はヘッドフォンプレイ推奨の3D音響なので、その仕様も仕方がないかな…とも思うのですが、当時はまだモノラルTVもめずらしくなく、大抵のゲームではステレオ・モノラルを選べたので、少し不親切に感じました。自分はバイトして買った14型の安くて小さいTVを使っていたので特に。当時はそれが精一杯でした。そんなままならなさも、今となってはいい思い出であるような気がします。


究明レビューに続きますが、ネタバレありの各シナリオ感想を。

◆はじまりの噂
初代シリーズは、好奇心旺盛なトラブルメーカー・岸井ミカが噂をキャッチし、先輩の長谷川ユカリ・ユカリの親友で霊感少女である逸島チサトと共に、数々の心霊スポットの謎を解き明かすという形で進みますが、その記念すべき黄金パターンの幕開けとなったプロローグ。当初こそ肝試しに没頭するコギャルってどんなやねんというツッコミをするわけですが、納得できるかどうかは別にして、そのあたりの説明もさりげなく挿入されているのは立派。
究明ではトリオの絆がすでに出来上がっていたので、後編から入った自分は、必ずしも最初からそうではなかったのだと知り、軽く衝撃を受けました。常に注目を浴びている派手な存在であるミカが心霊スポットめぐりのパートナーとして選んだのは、一級上のクールな一匹狼・ユカリであり、そんなユカリを心配して同行してきた挙句、好奇心で霊に接することは好ましいことではないといちいち諌めにかかる霊感少女チサトは、ミカにとって用なしの人物。このあたりの構図は新鮮でした。
このプロローグでは、校舎に閉じ込められ、トイレの花子さんに追い掛け回される羽目になりますが、さほど怖くなかったのは、どう見ても花子さんが善良そうだったからでしょうか。「零」並みの悪霊に追い掛け回されたら、その時点でゲームを断念するところでした

◆第一の噂 心霊写真量産公園
一話目にして、なかなかに怖い、正統派のシナリオがきました。
舞台となる井の頭公園には二度探索に行くのですが、一夜目に撮った写真には、被写体であるミカたちの首を切断するかのような不吉な赤い光が映り込んでいました。どう見ても心霊写真です。本当にあり(略
このシナリオで強く印象に残っているのは、これ以上興味本位で霊の世界に関わるのはまずいと判断したチサトがその心霊写真を焼却炉に投げ込み、せっかくのスクープ写真を台無しにされてキレたミカが、先輩であるチサトに向かって「その写真を燃やしたこと、後悔しますよ」的な捨て台詞を吐くシーン。これは心霊がどうという問題ではなく、単純に、学校の人気者であるミカが、チサトに対し、「あんたの悪評を流して、潰してやりますよ」という宣言をしたという意味合いに相当します。キレてケンカではなく、こういうじわじわ型のリアルリベンジ方法を持ってくるあたり、トワイライトは稀有な作品だと思うわけです。このあたりのミカはとんでもなく自己中で嫌な奴ですが、やっぱり憎めないキャラなんですよね。初代のバランス感覚は奇跡。

◆第二の噂 音楽室のM.F
今や有名になった逆回転のタイトルコールが怖すぎます。
叙情的な初代シナリオの中においても、最も情緒溢れるストーリーで、泣けるラストはもちろん、雨の校舎に響き渡る校内アナウンスや、淋しげな名曲RAINYの音楽も秀逸。初代シリーズ全体を通して、最も人気の高いシナリオであることも頷けます。
音楽教師と付き合っていた女子高生が、雨の日に音楽室で首を吊って死亡したことに話は端を発しますが、密かに教育実習生と付き合っているユカリにとって、この事件は他人事とは思えず、ミカの誘いに乗り、よせばいいのに真夜中の音楽室に行ってしまうわけです。ほんとによせばいいのに。
案の定、ミカがとり憑かれ、ミカに宿ったM.Fを説得しなければクリアできないのですが、霊の機嫌を損ねる選択肢をチョイスすると、ピアノの鍵盤がバーン!と鳴り、肝が冷えるったらない。あとカレンダーの裏に残された、自殺したM.Fの落書きがこれまた、偏執的なまでにびっしり文字が躍っていて、生理的な恐怖を掻き立ててくれます。大吉EDにすると、カレンダーがバサッと落ちて、壁に「せんせい、ありがと」と書かれているところも号泣できます。
このシナリオは、トリオそれぞれの校内放送を聴くことができ、オマケ要素も抜群だったと思います。

◆第三の噂 最終電車
冒頭でユカリが教生北村と別れ話をするシーンは、これまたエグイほどリアル。
終電が終わった後の駅を探索するシナリオは、まさに夏休み!という感じで楽しかったです。金網を乗り越えて、ホームに侵入するのも、若さならではのヤンチャでいいですね。
この初代シリーズ、特に前編のこの探索が秀でているポイントとして、空気感の出し方があまりにも素晴らしいと思います。二話ではしとしとと降る雨の校舎を、この三話では、ホームを渡る夏の生温い風を感じることができ、臨場感ばっちり。それらの環境は、決して異世界的なものではなく、どちらかというと、普段から周りにある類の音や温度なので、イメージ連動もしやすくなっています。
この「最終列車」に登場するのは、2008年現在はめずらしくなった古い木造型の駅で、ホームには昔ながらの立ち食い蕎麦屋や自動販売機、緑の公衆電話などもあります。こういった風景も少しずつ見ることができなくなるのかなあと思うと、やはりトワイライトの世界に郷愁を感じてやみません。
トリオの関係的には、ついにチサトに対するミカの不満が爆発。何物かによって線路に突き落とされ、電車に轢かれそうになったミカはそれをチサトの仕業だと主張し、ガンギレしますが、ここで親友を疑われたユカリの怒りが炸裂。一気に三人の仲はギスギスし、怒り心頭のユカリは、我侭な後輩ミカを残して帰ってしまいます。ひとり無人のホームに残されたミカには当たり前のように恐怖体験が待っていたのですが、そんなミカを心配し、ユカリを説得して助けに戻ったのは、チサトでした。ここで三人の絆が生まれるわけです。
色んなEDがあって好きなシナリオです。ラストで明らかにあやしい電車がホームに到着しますが、興味津々で乗ってみたいと言うミカに対し、ユカリの「乗ってみれば」は鬼すぎる。(当然、ミカをこの電車に乗らせると、永遠に帰ってきません

◆第四の噂 雛城高校の七不思議
息切れしたのか、息抜きなのか、こちらは全編ギャグで構成されるシナリオ。さすがにあまり印象には残らないストーリーなのですが、学校の七不思議を巡る過程は定番中の定番なので、そこそこ楽しめたかなという程度。

◆もうひとつの噂
机上通信という、今や絶滅した感のある文化がモチーフとなっています。ドラマの「白線流し」とかちょっと懐かしいです。
いつもの如く、発端はミカで、ミカが図書室の生徒の誰かと机上通信を始めるわけですが、なんとなく流れとして、相手はもう生きてないことが予測できます。案の定、相手からの返事が徐々に壊れてきます。しかし、ここまで唯我独尊でどちらかといえば最低な性格だったミカが、まさかの優しさを発揮、机上通信の相手に同情し、誘われるがままに裏山に行ってしまい、宙に浮かび上がったかと思うと、そのまま消えてしまいました。えっ、なにこの急展開!? ついにUFO到来!?
……と、ここで本作はおしまい。後編の究明に続くことになります。


自分にとっては比類なき神ゲーですが、これ一本で完結できてないので、評価の星一個減点にしています。

トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説(DS)
2008年08月03日 (日) | 編集 |
トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説
Nintendo DS(2008/07/24)
商品詳細を見る

ウルトラミスマッチなOPがすでに都市伝説
<ホラーアドベンチャー>
・全体評価  
・お気に入り度


あまりの暑さに朦朧としていた夏の午後…このままではまずい!と緊急避難したゲームショップで出会ったのがこのソフトでした。とりあえず、避難先がゲーム屋ってところが普通に都市伝説です。

最近は情報収集もしていないので、よもやDSでこんなソフトがリリースされるなんてついぞ知りませんでしたが、PSの初代トワイライトシンドロームの熱狂的ファンだったので、新作値段にも関わらず、迷いなく購入しました。
一晩で終わっちゃったんですけど、「都市伝説」という言葉が持つチープ感をフル発揮していてなおかつ、お約束オチに溢れる愛すべき内容。言うなれば、FFがフジTVだとしたら、こちらはローカルな地方局な感じです。ライトさとベタさが漂い、携帯機のホラー物としてはまずまずの出来。(携帯機で、寿命が縮みそうなホラーとか正直勘弁です



システム的には初代トワイライトの名残が感じられ、懐かしい思いでした。
初代は思春期真っ只中にある主人公の葛藤に共感しながらプレイしたものですが、もう学校という場の感覚さえ思い出せない今は、客観的にゲーム世界を眺めることにより、前作とは違った楽しみ方ができたと思います。扱っている都市伝説は有名なものばかりですが、「チェーンメールの墓場」とかそういうものの存在は知らなかったので、異なった世代の文化を外から眺め見る新鮮さもありました。

メインとなる女子高生三人組の構図は初代と共通していますが、主人公ミズキがごく普通の女子高生なだけに、全体的に初代よりはキャラが薄めです。女子高生の奇抜さが社会現象にまでなった90年代とは世相も異なるので、21世紀の女子高生像としてはこれが正しい姿かなあという気もしますし、また初代のような成長物語としての側面はほぼないことを考えると、ごく普通の高校生であるミズキは「怖がらせ」役として適任かと思われます。

扱っているネタはあくまで「都市伝説」ですので、当然、内容は初代とは異なります。ムーンライトシンドローム世界ともまた違う、新たなトワイライト世界の幕開けかもしれません。
「都市伝説」と聞いてマトモなシナリオを期待する方は、パスした方がよいと思われます。そういった子供騙しの面白さをノリノリで楽しめる方には最適。遊園地のお化け屋敷で「全然怖くなかった。あーつまんなかった」と白けちゃう方には向いていない、そんなゲームです。
初代ファンにとっては、おまけシナリオが蛇足に感じられますが、ムーンライト同様、別世界と思えば、それはそれで納得することができます。使い方としてはとても面白かったので、そこはファンサービス関係なく、新しいキャラとして作った上で、頼もしいアドバイザーとしてもう少しストーリーに絡ませて、ラストで一気にああすればよかったのに…と思わざるを得ない部分もありつつ。


そのままの音でプレイするのと、ヘッドフォンプレイとでは天と地ほどの差が出ますので、ヘッドフォンプレイを前提とした音響努力に敬意を表して、星ひとつ追加。
さらに個人的意見としては、トワイライトシリーズは携帯機ととても相性が良いと思えました。初代の世界観はあの時代でなければ出せなかったものだと思うので、新たなトワイライトとして、今後もシリーズ化してほしいです。



以下、核心に迫るネタバレはしない範囲で、各シナリオ感想を。






◆はじまりの噂 旧校舎のコックリさん

結論から言うと、本作の中でもぶっちぎりの出来。

怖くて何度中断しようと思ったことか。
このシナリオの恐怖度・完成度が一番高かったことの理由として、得体の知れなさがあると思います。
ゲームを始めたばかりのプレイヤーは、怪現象の理由も原因も分からないまま、ヤバさ絶頂の旧校舎に閉じ込められるわけです。
恐怖に拍車をかけているのが、このシナリオのメインキャラが、正規の主人公たちではないという点。女子高生三人組からスタートしたので、てっきり本作はこの三人組がメインかと思いましたが、何気なく取説見たら、面子が違うじゃないですか! この時点で、この三人組は帰らぬ人決定。これが主人公であれば、シナリオの序盤で脱落していくはずはないので、生存率に不安を抱くことはないのですが、それが「どう足掻いても助からないだろうな」に変わる時の絶望感といったら。もう完全に四面楚歌ですよ。もう目に映るもの全て死亡フラグぐらいの勢いですよ。

ベタながら、コックリさんの返事がヤバイことになっていく過程はキタキタキタ!てな感じで大変楽しめました。
そんなわけで、傑出した出来だったプロローグ。正直、このテンションが全シナリオに適応されていたら、神ゲー確実だった気がしないでもないというか。そうならないところがトワイライトシリーズであるがゆえんというか。



◆第1の噂 神隠しメール

「はじまりの噂」の直接の続きに当たるシナリオ。ここで正規主人公トリオが登場となります。
コックリさんの正体が明らかになり、一話目から早くも人情モノにシフトしてしまったので、恐怖度はいきなり急降下。序盤なので、もう少し恐怖を引っ張っても良かったんじゃないかな~と思います。地下室に突撃するあたりなんかはとても怖かったので、少し残念。

あまり印象に残らない話なので、主人公組についてでも。ごく普通の女子高生ミズキ、初代のミカに相当する愉快犯的なリコ、最後はクールな霊感少女レイカ。レイカは初代のユカリとチサトの役割をミックスしたような美少女ですが、本作ではこの三人が揃って探索する機会はあまりなく、特にレイカの絡みが少なかったという印象があります。このあたりの個人主義的なところと、整然としつつ無機質的な温度を響かせる校舎等の環境部分からは、ムーンライトの世界観を思い出しました。



◆第2の噂 幻のホーム

二話目にして、ミズキ+男子高生二人の探索となります(笑)。

電車のシナリオは、初代にもムーンライトにもありますが、環境そのものはムーン、雰囲気は初代といったところ。中央線の駅をモデルにした初代は、金網一枚で隔てられた地上駅で、立ち食い蕎麦屋もある昔懐かしい風景として描かれていましたが、今回は完全なる地下鉄で、地上の空気は一切吸うことができません。そのあたりの閉塞感はムーン世界と似通っています。

しかしながら、内容は、トワイライト初代の「最終列車」と「錆びたあな」を足して二で割ったような感じでしょうか。線路関係の都市伝説といえば、「戦時中に作られた秘密通路」とか、「駅事体が有事に備えての核シェルター」というものが真っ先に思い浮かんだので、てっきりそういう内容になるかと思いきや、全然違う話でした(笑)。

このシナリオあたりで、フラグが立っていないままでも話は進み、最後の最後でNGを食らう、という本作のルールに気付いた次第。大吉ED以外は、シナリオクリア時に攻略のヒントがもらえますが、どうにも的外れなのであまり役に立たないというか…まあ一話一話がそう長い話でもないですし、戦利品獲得や選択肢変更のために結局何度かやり直すので、さほど問題はないと思います。



◆第3の噂 ひとりかくれんぼ

話題沸騰の「ひとりかくれんぼ」がついに登場。
初めてネットでこのひとりかくれんぼの存在を知った時は、「こんな恐ろしいこと、誰が実行するんだ!?」とブルブルしましたが、このたびめでたく疑似体験することができました。人形をナイフで刺すとかヤバすぎる!

今をときめくひとりかくれんぼを主題としているだけあり、このシナリオからは力の入れようが伝わってきます。またネット体験記を読んだ時の恐怖も呼び起こされ、失敗=とんでもない恐怖が待ち構えていそうだなこれはと予感したので、このシナリオだけはガチ姿勢で挑みました。ひとりかくれんぼの手順とか、手動でわざわざメモっちゃうほど。

まあこれも結論から言うと、ひとりかくれんぼのみならず、有名すぎる都市伝説の「下男」がフィーチャされているわけですが、これがなんというか、一気に笑える展開になっています。
本作全体に言えることですが、後半のシナリオになるにつれ「ないないw それはないw」といった展開になっていくので、一気に我に返ってしまうというか、現実との剥離に気付いてしまうというか。都市伝説という括りからしてみれば、それが正しい姿だと思いますが。
ひとりかくれんぼのパートではかなり怖かったので(特に押入れに隠れてる時。涙目になった)今も昔も、やはり人間というものは、「見える恐怖」よりも「見えない恐怖」から受ける不穏の方が大きいのかもしれません。



◆第4の噂 こわいテーマパーク

廃園になった遊園地を探索する、トワイライトシリーズの中でも毛色の変わったシナリオ。
使用されている都市伝説は「夢と違うじゃないか…」というもので、恐怖対象として登場するのはピエロ。スティーブン・キングの「IT」を思い出すような、メルヘンが恐怖に化ける新感覚のストーリーで、話としての面白みはさほどないにも関わらず、本作の中でも気に入っているシナリオです。閉鎖された思い出の遊園地という舞台もノスタルジックでいいですね。

第5の噂ともども、大吉EDを出すまで手こずったシナリオではありますが、一度はやってみたいと思っていた、閉園後のアトラクションの内部探索を疑似体験できたのは楽しかったです。
ただ欲を言えば、なまじ実写なだけに、ピエロのモデルさんの肌荒れ?がかなり目立ってしまい、終始有機質な印象を受けてしまったので、ピエロを恐怖の象徴にするならば、ここはCG処理して欲しかったところ。あとファットなピエロはどうしても愛嬌を感じてしまうので、細身にした方がより怖かったと思います。マク●ナルドのド●ルドみたいな。あれは立っているだけでホラー。



◆第5の噂 都市伝説百物語

本編としては、ラストシナリオとなり、待ち受けるのは恒例の新校舎探索。

かなり手こずりました。何しろ発売日にプレイしていたので攻略も上がっておらず、何度やっても大吉EDに辿り着かないので、「大吉EDがないのを最大の都市伝説にする気じゃ?」などと何度疑ったことか。とりあえず、霊感少女パートで二階をくまなく探索しなきゃいけなかったみたいですね。真っ先に図書室に行っちゃったよ毎回。

内容は、「都市伝説」の集結とも真骨頂とも言えるトンデモぶりで、完全にバカゲーと紙一重。都市伝説チェンメを流布しまくっていたナナシの正体が判明するのですが、どう見てもコイツしかいません的なベタなノリで突っ走ります。ミスリードのしようがない!とはいえ、ナナシの動機や野望がしょうもなさすぎて、このあたりは驚くべきミスリードを誘発してくれます。
また、女子高生トリオだけのほぼ完結した関係図だった初代とは違い、今回はメインに男子高生二人が関わってくるので、男関係でギスギスしたりします。生々しい。

初代は三種の神器と称して、心霊音撮りにはポータブルMDを、心霊写真撮りにはカメラを、連絡にはポケベルを、とそれぞれ用途別のアイテムを所持していたものですが、携帯電話ひとつで事足りてしまうとは、時代も変わったものです。正直、プロローグの、背後に異質なものが迫り来る恐怖を感じながら、「チェンメを早く5人に転送しなければ」と急き立てられるようにメールを送信するあたりの作りが秀逸だっただけに、携帯が単なるシステムにまで成り下がってしまったのは少し残念でした。
しかし、霊感少女レイカの役立たずっぷりは、都市伝説の域だなあ。



◆最期の噂 心霊写真

全てのシナリオを大吉EDにすると発生する、オマケの一話。初代におけるPrankシナリオに通じるものがある…というべきか、あくまでオマケなので、それ以上のものではないと割り切った方が、初代ファンとしては心穏やかです。本作だけとしてみるなら、最後まで徹底的にベタなオチに乾杯。
初プレイの時は「えっ、こんな終わり方!?」と脱力したというか途方に暮れましたが、今となっては正しいEDだったと思います。写真にあんなのが映り込んでいるなんて、サッパリ気付きませんでした。






そんなわけで、バカゲーとかアホゲーとか言ってるわりには、こんな長いレビューを書くほどにはハマったトワイライトシリーズ新作でした。また、このゲームは、公開予定の同名タイトル映画のタイアップソフトとなっており、懲りずに大コケ間違いなしの映画を制作したことは、身を削った都市伝説ネタかと思われます



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