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逆転裁判4(DS)
2008年09月22日 (月) | 編集 |
逆転裁判4(通常版)(特典無し)逆転裁判4
Nintendo DS(2007/04/12)
商品詳細を見る

牙琉兄の独壇場
<アドベンチャー>
・全体評価  
・お気に入り度


主人公およびメインまわりのキャラを一新した、逆転裁判新シリーズの第一弾。

逆転裁判シリーズは、1~3を「成歩堂シリーズ」、4からを「王泥喜シリーズ」といった分類分けをされていますが、個人的には、ゲーム性重視の1&2、ストーリー重視の3&4、という分け方をした方がしっくりきます。
もちろん、1と2に関しても、1話目から4話目までがきちんと繋がる作り方をしていると思うのですが、3と4はさらにその傾向が強いというか、ソフト一本通して、一つの謎を解き明かしていくような印象があります。ノリとテンポの良さではやはり前期の1と2が勝っていますが、完成度の点では、後期の3と4に軍配が上がるのではないかと思っています。

ストーリー性重視になったために必要な演出であることは理解できるのですが、3以後はエピソードや重要場面のリピートが頻繁に入るようになり、テンポを削いでしまっているようにも感じられました。新事実が発覚し、プレイヤーとしては「おおお!そういうことだったのか!」と盛り上がりながら、入手した新たな情報を携えて、意気揚々と先に進みたいわけですが、すでにわかりきっている場面のリピートを復習として挿入されると、「いちいち言わなくたって、そんなの分かってるよ!」みたいな反抗期の子供みたいな気持ちになるというか。久しぶりにプレイすると、前後の話を思い出せるので便利なんですけどね。同様に、メッセージが悪戯に長くなったのも少し食傷気味でした。法廷パートでは長くてもかまわないのですが、探偵パートでの凡庸メッセージは、1と2くらいの長さに留めてもらいたかったなあという感想です。

DSにハードを移して開発された初の逆転裁判シリーズであるため、機能は大幅に増え、科学捜査やムービーを使った矛盾探しもワクワクです。楽器の聞き分けや「みぬく」システムも斬新で、終始楽しめました。
確かにギャグ要素はかなり少なくなりましたが、製作側がかなり本気になって作っていることがひしひしと伝わってきて、それも好感触です。できればもう一話くらいやりたかったなあ。


以下、1話ごとの感想とともに、つらつらとキャラ語りなどを。
思い切りネタバレしていますので、ご注意。



◆第1話:逆転の切札

まさか一話目からそうくるとは。
ゲームをスタートとして一番はじめにプレイするシナリオとしては、シリーズ中、突出した密度の濃さを見せつけてくれます。逆転裁判の1話目はてっきり短めのチュートリアルシナリオかと思っていましたが、その長さもさることながら、すでに事件に宿る大いなる闇が跋扈している点も驚きの一言。

とりあえず、自分的な4の主役は牙琉霧人。この人で決まりです。
4は牙琉兄にはじまり、牙琉兄に終わるといっても過言ではない活躍ぶり。成歩堂が4のMVPだとすれば、この人は間違いなくMIPです。

プレイ前に、公式サイトをチェックしていた時に、牙琉兄は王泥喜の師匠的存在と紹介されていた上、パケ絵にもしっかり登場しているので、てっきり成歩堂における千尋的ポジションの人かと思っていたら…まさかの展開に目玉が飛び出ました。頼りがいのありそうな師匠が、一話目にて脱落していくのか…すごすぎるよ逆転裁判!…とものすごく盛り上がったことは言うまでもなく。
牙琉兄なんかあやしいよ的流れが蔓延しはじめてからの、成歩堂と牙琉兄の静かなるジャブの打ち合いも楽しすぎて鳥肌立つかと思いました。こういう腹の探り合いバトル大好きです。いつもはボケ一辺倒の裁判官が、牙琉兄の逃げをぴしゃりと遮った所も純粋に爽快な気持ちになりました。

また、真実のためとはいえ、それまで世話になった(であろう)先生をアッサリ打ち捨て、サッサと成歩堂に鞍替えする王泥喜法介の姿を見ながら、これが逆転裁判シリーズの主人公として正しい姿なのだと痛感。




◆第2話:逆転連鎖の街角

やたらとノスタルジー要素満載の一話。
ちゃっかり成歩堂傘下に収まった王泥喜の変わり身の早さに、笑いが止まりません。牙琉兄の法律事務所は閉鎖決定だな。

この話から、「蘇る逆転」の宝月茜ちゃんが再登場です。月日は巡り、あのフレッシュだった成歩堂くんが食えない男に変貌していたように、女子高生だった茜も25歳の女性へと成長を遂げていました。あんなに情熱を傾けていた科学捜査官になれなかったというのは少々驚きですが、何より、その派手なやさぐれっぷりが笑いを誘ってくれます。
また、前作の真宵のポジションに相当するアシスタントヒロインに、成歩堂の養女・みぬきが登場。ボケもツッコミも自由自在、黒めなところも真宵同様ですが、すごいです。真宵以上に、揺らぎません。その動じなさは作中No1。15才にしてほとんど無敵です。あの駄目親父を養っているので、それも当然かもしれません…。

この2話はそこまで印象に残る話ではなかったのですが、トノサマンシリーズのビデオを送ってくる真宵、フルートが得意な御剣…等々、旧シリーズのメインキャラたちの存在を感じさせてくれるメッセージを垣間見ることができ、シリーズのファンとしては嬉しい限り。




◆第3話:逆転のセレナード

1話と4話は直結したシナリオであるため、単独シナリオとしては4の中では一番気に入っているパートです。

真っ黒な成歩堂やら、珍妙すぎる兄貴やらのおかげで、ここまでいまいち活躍の場を欠いていた4のライバル検事である牙琉弟、もとい牙琉響也にスポットライトの照射が訪れました。
そもそも、検事でありながら国民的人気を誇るバンド(?)「ガリューウエーブ」のボーカル&ギターを担当する超有名人という設定もかなり無茶がありますが、そんな無茶さ加減すら霞んでしまうのは、やはり前述の二人のインパクトが強すぎるせいと、響也自身が兄に似ず、まともな人物であるからかと思われます。
そんな風に、突っ込みどころ満載の兄に比べ、これといった弱点が見当らない牙琉弟ですが、この3話では色々とお茶目な素の部分を見せてくれます。演奏がお気に召さず、ぶんむくれる牙琉弟にも笑ったのですが、笑死するかと思ったのは、例のラミロアの「恋するギターのセレナード」で、発火したギターに慌てふためき、ジャケットでバンバン叩きながら必死に火消ししているところ。普段スカしてるだけに、その醜態には大爆笑でした。

ところで、ガリューウエーブの一員でもあるダイアン。これがまた、いい味を出してました。なんだその髪型は。副業がどうとか、密輸入がどうとか以前に、こんな髪型が許されている日本警察はどうなってるんだ!?
着々と出世しているタイホくんも笑えました。




◆第4話:逆転を継ぐ者

さてさて、7年前から続く全ての闇が凝縮した最終章。闇といっても、それを放出しているのは牙琉兄ただ一人なわけですが(笑)水面下で確かに様々な闇の要素が蠢いていると感じられるラストシナリオのようにも思えます。

この章ではじめて、証拠品を偽証して、弁護士資格を剥奪された成歩堂の事件が明らかとなりました。そのしょうもない動機はさすが牙琉兄!期待を裏切らない!と万歳するところなのですが、何といっても、偽の証拠を成歩堂に手渡した=結果的に、成歩堂の弁護士人生に決定的な終止符を打ったきっかけが、在りし日の無邪気なみぬきである点は、運命の皮肉を感じてやみません。ていうか、なんでそんな見るからにあやしい証拠品を出しちゃうんだよ、成歩堂!あるまじきィイイイ!!
まあほんと、牙琉兄は文句なしに面白かったのですが(「作業に参加しています」とかもう腹痛い。独房に薔薇とか。飼い犬に噛まれるとか。弟に「切手を舐めるような無神経な人種とは~」と言われるとか。もうなんだこの突っ込み甲斐満載キャラ。完全に一人勝ち状態です


個人的に感じたもうひとつの闇は、やはり牙琉検事。
過去の話が明らかになるにつれ、響也の顔色は少しずつ余裕をなくしていき、普段の冷静さを失うほどに彼は動揺を見せます。そんな牙琉弟の葛藤の理由を知っていながら「兄弟揃うとすごい切れ味ですねー」と呑気にコメントしている王泥喜&みぬきチームが鬼に見えて仕方がないのですが、まあそれはひとまずおいておくとして。

新シリーズは、旧シリーズに比べ、キャラが弱いというのが世間の評価のようです。それには概ね同感であり、特に牙琉弟は芯がしっかりしている上、敗訴しても悔しい表情ひとつ見せないので、敵検事としては倒し甲斐に欠けるのですが、4話のこのシーンで、彼の心に七年間巣食っていた闇を見た思いでした。

兄霧人が闇一色に染まってしまったことを思うと、同じ血が流れている響也も闇を飼う温床は持っているはずで、本人もそれを自覚していた気がします。若きエース検事として法曹界で活躍し、かたやガリューウエーブとしても華々しく活動を続け、その容姿からもチャラチャラした印象を受けますが、牙琉弟は、自制心で自分を厳しく律してきた人物なのではないかと思うわけです。そんな彼も、王泥喜の前では7年前の捏造事件を糾弾し、成歩堂を侮辱するような発言を繰り返してきましたが、あのデビュー戦からずっと、心のどこかで不信感を抱き続けていたのは明白であり、それを思うと、数々の発言は強がり、もしくはあの裁判は正しかったのだと自分に言い聞かせていたようにも感じます。

何だかんだ言って、牙琉弟が叫んだ「たのむ!ハッキリさせてくれ!これ以上…何かを疑って検事席に立つのはゴメンだ!」もうこれが、ストレートに響いてしまい、逆転裁判4は自分にとって、響也のこの一言が全てだったといっても過言ではないほど、心が震えました。表面的には気のいいオニイチャンでしかありませんが、牙琉響也という人は、きっと真面目で努力家な人なんですよね。

逆転裁判の多くの真犯人が極刑を受けていることを思うと、おそらく牙琉兄も死刑になる可能性が高いように思えます。王泥喜が牙琉兄をリスペクトしている部分は、冒頭以外、あまり表立って描かれることはなく、それは牙琉兄弟に対しても同様のことが言えますが、少なくとも響也は、霧人のことを尊敬していたはずで、その兄に裏切られた上、それが真実のためとはいえ、実の兄をその手で死刑台に送る気分はいかほどのものだったのだろうと思うと、上記の名台詞はなおさらグッときます。霧人への疑惑が浮上していく過程で、響也が「アニ…いや証人」と言い直すシーンがありますが、そのあたりですでに私人から検事の立場に意識して切り替えたのかなと思うと、苦悩すら超えていった牙琉響也の成長ぶりが感慨深いです。3話でも信頼していたはずの同僚に裏切られてますし。

響也は「元々完璧なので、成長の必要がない検事」と言われていますが、やはりこの事件を乗り越えることで、己の中でひとつの区切りをつけたように感じましたが(ガリューウエーブ解散の事実が、それを物語っていると思います)きっと、弁護士席に立ったのが王泥喜でなければこの壁を越えられなかったような気がします。今回は、他にも様々な要素が入り入っているため、あまり目立ちはしませんでしたが、御剣ほどのトラウマを抱えているわけではないものの、地味ながら、ライバル検事を救うという意味では、1の成歩堂と御剣の関係図と同じだったようにも思えます。
そう考えると、旧主人公の成歩堂と比べると特に特徴があるわけでもない新主人公の王泥喜くんは、逆に個性を抑えることで、プレイヤーの投影機にしていたのかな、という印象を抱きました。成歩堂は1の時点ですでにキャラが立っていて、ゲーム中でも自我が際立っていたため、プレイヤーは客観的に成歩堂の物語を追っていくような形でしたが、今回は、成歩堂という人物に導かれながら、主導的に事件を解決していたような感覚があります。そういう意味では、王泥喜くんは無色透明ながら、突っ込むところは突っ込んでくれて、とても馴染みやすかったです。


ハミガキ氏の「みぬく」に苦戦したことや、1話被害者の正体、王泥喜の驚愕の出生などなど、まだまだ語りたい部分はありますが、またも長くなってしまったので、最後に駄々をこねて終わります。

4成歩堂に対しての不満のようになってしまっているので、以下、反転で。


33歳の成歩堂、すごく良いキャラだったと思います。
元々の黒さに磨きがかかっているし、貫禄が出た分、とにかく怖さ抜群。真実の追求者である部分、自分を裏切った奴は必ず追い詰め、エゲツない方法で破滅させる部分がパワーアップしていて、そのあたりは嬉しいのですが。
ただ!ただどうしても!あの若々しくて情熱的だったナルホドくんが、あんな風に怠惰な大人に変貌しちゃったのが悲しくて仕方ありません。あんな薄汚れたナルホドくんは見たくありませんでした…。
4の成歩堂も、キャラ的にはすごく好きなんです。ただ、あれが3までのナルホドくんと同一人物だと思うと…ナルホドくんの一途な懸命さが無くなっちゃったのは寂しいです。新キャラじゃ駄目だったのかなあ。成歩堂をああまで変えなきゃいけなかったのかなあ。人は誰しも歳を取り、若さや情熱が薄れていくのは自然の摂理であり、それは決して退化ではないと思っていますが、せめて二次元であるゲームの中だけでは、そんなナルホドくんの姿を見たくありませんでした(>_<)
あと自分にとって4で致命的だったのが、1話の捏造した証拠品。おいおい、それだけはやっちゃ駄目だろォォ!どうしても霧人を追い詰めたいという気持ちは分かりますが、これまで捏造で御剣や他の人たちが苦しんでいるのを見ている上、自分もそれが原因で弁護士バッジを取り上げられたにも関わらず、まっさらだった王泥喜の弁護士人生に汚点を刻むなんて、ちょっとそれはナイよ…と思わずにはいられないのですが…。今回は自分がついているから、負けはしない=自分のように、捏造を暴かれないという確信があったからこそ、捏造品を持ち込んだのだと思いますが、7年前と同じように運び屋にみぬきを使っているし、これはあんまりです。こんな因果の再来はあんまりです。
卑怯な相手に、正当な力で勝つのが逆転裁判のカタルシス。捏造品を決め手にするのはルール違反です。もう4はここが納得できなくて、4話で成歩堂の過去が判明した時は、なおさらショックでした。 なんで同じ轍を踏むんだ。踏ませたんだ、王泥喜とみぬきに!(>_<)
これが成歩堂でなければ、同じシチュエーションで破滅に追い込まれる霧人に胸のすく思いだったかもしれませんが、この不当な筋書きが、いつでも正面から事件に立ち向かっていた成歩堂の采配だったと思うと、どうしても納得がいきません(>_<)




……とまあ、やはり逆転裁判は面白すぎて、永遠に感想が続いてしまいそうなので、このあたりで打ち止めにしておきます。
実はものすごく響也ファンなんだなあと、これ書いて初めて気づきました(笑)

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2015/06/12(金) 23:33:34 | | #[ 編集]
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