FC2ブログ
取扱ゲームは、オールネタバレです
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


零~紅い蝶~(PS2)
2008年10月19日 (日) | 編集 |
零 ~紅い蝶~零 ~紅い蝶~
PlayStation2(2003/11/27)
商品詳細を見る

無 理 。
<ホラーアクション>
・全体評価  
・お気に入り度

ホラーゲームはヌルいくらいがちょうどいいと常日頃から思っている自分の元へ、このガチホラーがやってきてしまいました。
会社の社長に無理矢理貸し出され、話合わせるために泣く泣くプレイを開始しましたが、これは無理。
出来の良すぎるホラーゲーは、拷問に等しいです。

以下、チキンプレイの記録を。


◆泣く泣くプレイ開始
ニューゲームを選択すると、何やら真っ黒な画面が。何コレ?もうはじまってんの?
10分くらいテレビ画面を睨み続けていると、ようやく薄っすらと浮かび上がっている映像を視認できるように。どうやら夜の森にいるみたいです。
にしても、画面が暗すぎて、なんにも見えねェエエ!!
テレビのせいかなと思い、ゲームの明度設定を確認してみましたが、明るさはこれがMAX値のようです。
埒か明かないので、この日はこれで寝ることにしました。正直、ほっとした。


◆悪夢のはじまり
とにかく画面が暗すぎてプレイどころの話じゃないので、翌日、この魔のソフトを自分に押し付けた社長に聞いてみることに。(何だかんだ言いつつ、やる気満々じゃないかと言ってはいけません!)社長いわく、暗いゲーム画面はデフォルトとのこと。いや、暗いとかそういうレベルじゃなく、何ひとつ見えないんですが……
こうなると方法はただひとつ。夜中に、部屋の電気を消してプレイするしかありません。怖いのでなるべく昼間に進めていこうと思いましたが、日光が反射して、画面が見えないのです。
こんな環境下でのプレイを強いること自体、このソフトの悪魔っぶりが際立っています。


◆身近な恐怖
ようやっと森を抜けると、昭和風の古びた廃村にたどり着きました。どうやらこの場所が、ゲームの舞台となる「皆神村」であるようです。
もうこの時点で先に進みたくないのですが、こうしていても仕方がないので、嫌々ながら、村の入り口に軒を構える旧家に突撃してみることにします。
ここからが真の恐怖の幕開けでした。

密閉された空間である屋内に宿る恐怖は、シャレになってません。
屋内に比べたら、森や村は開放感があるだけまだマシだったと気付くものの、すべては後の祭り。ヤバイ感じに痛んだ和風の屋内は、それだけでホラー度満点どころかメーター振り切っています。こんなところを探索しなきゃいけないのか……もう帰りたい。

さてさて、この零2の主役は、天倉澪。双子の姉である天倉繭と、この異様な廃村に迷い込んでしまうところからゲームはスタートします。
プレイヤーは澪を操作してゲームを進めていくのですが、冒頭は、姉の繭がそんな澪に付き添っています。画面内には常に繭の姿が映るので、ひとりきりではないとほっと一安心することができました。途中までは。

序盤は、このお姉ちゃんが恐怖の製造源であると言っても過言ではありません。

活発な澪と違い、双子の姉である繭は、良く言えばおっとりした性格、悪く言えば大変湿っぽい少女。その上、霊感のない妹・澪と違い、お姉ちゃんはバリバリ何か見えちゃってるみたいです。陰オーラを放ちまくるお姉ちゃんは、何もない場所をじっと見ていたかと思うと、突然立ち止まり、かぼそい声で「ここ…何かいるよ…」とか呟くのです。嫌がらせとしか思えません。
しかもこのお姉ちゃん、走れない上に、霊への対抗手段を持ちません。その霊感はお飾りか!繭の死もゲームオーバーの条件に組み込まれているので、プレイヤーはとにかく、この足手まといのお姉ちゃんを守って戦わなくてはならないのです。
しかもこのお姉ちゃん、非力で不気味なばかりか、勝手に歩き出して村の中で行方不明になったりするのです。もうおいてこうぜ!一人で逃げちゃおうよ!と心底から思うのですが、ゲーム的に無理なんです。このやろう。


◆これでもかと連発される恐怖
家や村の中では「霊石ラジオ」を収集できます。霊石ラジオとは、人の残留思念が封じ込められている石であり、もちろん、石に残された「声」を聞くこともできます。
ためしに一度、聞いてみました。

……何やら、周波の合わないラジオ放送のような、歪んだ声が、ノイズ混じりに流れてきました。
「イ…イ゛タイ……ヤメ…テ…」「くル……闇が…」
おいおい、やばすぎるだろ。
夜中にヘッドフォンでプレイしている身にもなってくれ。このやろう。


◆セーフティーゾーンがない恐怖
命からがら一軒目の家の探索を終え、次の屋敷へと移動することになりました。
家と家を繋ぐ渡り廊下に出ると、短い間ながら戸外の夜風を吸うことができました。束の間のリフレッシュを味わっとくことにします。がしかし!
渡り廊下で、まんまと霊に遭遇。なんだお前このやろう!ギャアアア!こっちに来るな!
あまりの不意打ちに、立ち向かおうにも戦闘スペースを確保できません。ここはいったん体勢を立て直した方が良さそうです。
脱兎の如く踵を返し、今出てきた家へと戻る自分。扉を閉め、ほっとしたその瞬間……
うあああああ!扉をすり抜けてなんかきた!なんか追ってきた!家の中まで!
……そう、ここが零の恐ろしいところ。扉を閉めればとりあえず仕切り直せるバイオハザードと違い、零の霊は普通に追いかけてきます。


◆心霊写真家になる恐怖
怪異を起こしまくっている恐怖の村に、たったふたりだけで取り残された澪と繭。しかし、澪には襲い掛かってくる悪霊への対抗手段がありました。
写影機」と呼ばれる、特殊なレトロ式カメラで霊を撮ることで、写真の中に霊を封じることができるのです。え。それって心霊写真だよね…?
しかし、それしか霊と戦う方法はないので、仕方なく心霊写真を量産していくことにします。

ところでこの零、フィールドエネミーである霊に関して言えば、完全なる出オチです。
軋む屋敷を、影が躍る闇を、恐々歩いていく時が一番怖いのであって、いざ霊が出てしまえば、さほど恐怖することはありません。なぜなら、一度霊と遭遇してしまえば、あとは戦闘モードまっしぐらにならざるをえないからです。

霊への抵抗は、文字通り「戦闘」。
霊を退治するには、ある程度の近距離から撮影をしなければならず、また、タイミング良くシャッターを切り、コンボを稼ぐことも、ゲームシステム上、重要となってきます。霊にも様々なタイプがいて、床から這い出てくる奴、上から落ちてくる奴、瞬間移動してくる奴など、その姿をシャッターで捉えるのも一苦労。出現した霊の首が折れていようが、ケタケタ笑っていようが、血まみれだろうが、戦闘に入ってしまえば、そんなことにビビっている余裕など吹き飛び、とにかくシャッターチャンスを狙うことだけに集中するようになります。

中盤になると霊との戦闘にも慣れてきて、ほっとすると同時に、せっかくロケーションは怖いのに、戦闘が完全にゲーム感覚になってしまうことが勿体無いな~なんて思っていましたが、余裕ぶっこいてる場合じゃありませんでした。
ホラーゲーのメジャータイトルであるこのゲームが、このまま終わるはずもなかったのです……


◆真の恐怖到来
屋敷の探索も進み、戦闘にも慣れてきたちょうどそのタイミングを見計らったかのように、澪は写影機を落とします。そう、唯一だった霊への対抗手段を失うのです。しかも血塗れの白い着物を着て、気が触れたように笑い狂っている女に襲われます。……誰が見たって一目で分かるくらい、この女幽霊、ヤバすぎです。
丸腰同然になった澪は、屋敷中を逃げ回りますが、この女が延々と追いかけてくるのです。もうね、ここのヤバさは筆舌にしがたいですね。リアルに泣いたもん。
この後の展開がまた恐怖に継ぐ恐怖。澪はようやくはぐれてしまっていた姉の繭を見つけ、その後を追いかけることに。お姉ちゃん待って!繭が消えていった階段を上ると、ギャアアア!!そこにはあの白いキチガイ幽霊が!!なんで!!?どうして!!?ホワタァァァアア!!
とりあえず、戦うことができないので、360度ダッシュで逃走です。コントローラーが汗で滑り、焦り倍増。自分涙目。

その後、無事にお姉ちゃんと合流を果たし、写影機を取り戻すことができたのですが……いやいや、全然無事じゃないよ。
だって、さっきお姉ちゃんが消えていったまさにその場所に、女幽霊いたやん!!!

ということは……おねえちゃん=女幽霊……って、こと だ よ ね …?
ギャアアア!!!

み、澪!今すぐ逃げて!そのお姉ちゃんヤバイから、ここに打ち捨てて、いいからひとりでダッシュで逃げて!と全力で思いましたが、澪はやはり、大好きなお姉ちゃんと共に、この異形の村から生還してみせると誓うのでした。勇ましすぎ。


◆お姉ちゃんを置き去りにしよう
この血塗れの白い着物を着た女は、紗重と言って、村を呪いの渦に巻き込んだ怨霊にして、全ての怪異の原因でもあり、ラスボスでもあります。
結論から言うと、お姉ちゃんは、この皆神村に迷い込んだこの瞬間から、この紗重に憑依されていたわけです。ここからはもうハラハラドキドキアドベンチャー。何しろ、隣にいる姉が、いつ恐怖の怨霊に変異するか分からないわけですから、その恐ろしさと言ったらありません。(※ちなみに、紗重に掴まれると、問答無用で一撃死します。さすがラスボス…)

皆神村の下には「虚(ウツロ)」と呼ばれる、いわゆる黄泉の吹き溜まりのようなものが存在し、その悪霊たちが穴から這い上がって来ないように、数年に一度、双子の巫女(巫子)を用い、双子の片方が片方を殺し、その死体を穴に投げ込んで、虚を封じるという秘祭を行っていたのでした。
紗重は最後となった秘祭の犠牲者で、双子の姉・八重と共に村を逃げ出しますが、一人捕らえられた紗重は、自分だけ逃げた姉を恨みながら、村人の手によって、虚に投げ込まれたのでありました。双子が揃っていないので当然儀式は失敗。虚からは悪霊が噴出し、恨みを持って死んでいった紗重もまた、ビッグな怨霊となり、皆神村を滅ぼしてしまったのでした。

この零2は、同性愛的な意味合いをふんだんに含んでいて、主人公の澪・繭の双子もそうですが、この紗重・八重の双子も、どこか百合的な雰囲気を醸し出しています。そもそも、紗重たちの幼馴染の樹月という美少年も双子で、やはり秘祭に捧げられたのですが、弟に寄せる思いが強すぎたせいで失敗し、結局紗重ペアにお鉢が回ってきたとか。なんともまあ、効率の悪い秘祭だなあ、オイ。
この樹月くん、村の中では唯一まともな存在で、主人公澪に様々なアドバイスをくれるのですが、厳密にはコイツも幽霊です。ただ、しゃべるとガンダムSEEDのキラ・もしくはゼノサーガのケイオスなので、何度聞いても笑ってしまい、彼は作中唯一の癒し的存在であることも否定できません。

終盤に入ると、地下坑道から脱出するチャンスに恵まれるのですが、その際、お姉ちゃんを置いて一人で脱出するかどうかの選択を迫られます。
ここまで頑張ってお姉ちゃんを守ってきたけれど、しかしもう、これ以上こんな恐怖に晒されていると、こっちの神経がどうかなりそうです。それに、あのお姉ちゃんヤバいんだもん。
そんなわけで、一人でサッサと逃げることにしました。
ここからはムービーが流れます。ムービーなので、何があってもノンストップ映像です。

……うん……

……嫌な予感はしてました……
わかっちゃいたんだ、こうなることは……

「振り返らずに走るんだ」という樹月の声が、頭の中で反響しています。
が、澪は振り返ってしまうのです。ばか!そのまま逃げればいいのに!
暗い坑道の奥から、にじり寄ってくる影。
紗重でした。

「またひとりで逃げるの?」

ギャアアアアアアアアア!!!!!

……………屍になりました……(自分が)


◆まとめ
そんなわけで、地獄のように怖い「零~紅い蝶~」。
戦闘は前述の通り、ホラー要素が打ち消され、アクション要素が勝るシステムになっていますが、その分、他部分の演出で、震えるほどの恐怖を味わわせてくれます。
ガクブルしていた自分も、途中からは霊にあったら「死なす!」と意気揚々と挑みかかるくらいには成長しましたが、それでも紗重だけは無理でした。うん、あれは無理。

ホラー部分だけでなく、儚く叙情的で、しかも耽美な雰囲気すら漂うストーリーにも力が入っています。ホラーゲームはいかに箱庭的世界を構築できるかがポイントとなってくると思うのですが、その点も零2は完璧です。
自分は一周しただけでおなかいっぱいでしたが、やりこみ要素やオマケ要素も多数あり、特に無駄に多いコスチュームチェンジには脱帽。制服はともかく、ミニ丈浴衣とかゴスロリとかなんなの。
賛否両論あるEDですが、確かに最初はこれだけ頑張ったのに結末がコレか…と拍子抜けしたものですが、クリアした後も、ストーリーの理解を深めるために色々と考える楽しみがあって、名作の名に相応しい出来だったと思います。


最後に、自分にこのソフトを無理矢理貸し出した社長ですが。
自分のどこまで進んだかとの質問に対し、社長いわく「うん、家に入ると、髪がこうバーってなってる老婆が出てくるんだよ。そこでもう駄目だーって」
老婆なんて出てきたかな?
ん? それってもしかして、逢坂家にいる 楔 の こ と か 。
超序盤でリタイアしたってことっすか社長!いと情けなし!
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。