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トワイライトシンドローム究明編(PS)
2009年03月18日 (水) | 編集 |
トワイライトシンドローム究明編トワイライトシンドローム究明編
PlayStation(1996/07/19)
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青春メモライズ
<ホラーアドベンチャー>
・全体評価  
・お気に入り度

トワイライトシンドローム初期シリーズの後編。

夏休みに入ったので、何かホラーゲームでもやってみようかと思い、行きつけのゲームショップに立ち寄ったところ、棚に並んでいるゲームの中で、一番先に目についたのがこのソフトでした。そのため、後編だなんてことは全く知らずに買ってしまったので、プレイ開始直後に「聞いてないよ!」と叫びましたが、もっと予想外だったことは、軽い気持ちで購入したこのゲームが、自分の人生観に多大な影響をもたらしたことでした。

前編に当たる「探索編」の方にも書きましたが、ゲームとしては正直粗く、どう贔屓目に見ても、特別秀でている作品とは言い難いのですが、とにかく自分にとって他に比肩しうるもののない、最高傑作となりました。

この初代シリーズは、カテゴリこそホラーゲームになっていますが、相変わらず恐怖指数は笑っちゃうほど低く、むしろ人情モノと呼んだ方が相応しい内容になっています。初代シリーズの主軸は、思春期特有の感受性の揺らぎを表現し、昇華させていく成長物語なので、人によっては感性が合わない可能性も高いと思われますが、とにかくベタでわかりすいので、大団円・予定調和が好きな人間にとっては、文句なしの良作。

ファーストプレイが今の自分の年代だったならば、評価は「わかりやすくまとまってるソフト」止まりだと思いますが、本当にタイミングというか、思春期にプレイしたからこそ、自分はこのゲームにこれほどまでの思い入れを抱いているのだと思います。
探索編と同じく、一枚で完結できていないのと、前編よりもさらにホラーゲームとしての要素が薄らいでいるので、評価の☆ひとつ減点で。というか、初代トワイライトの真髄はそんなところにはないので、そんなことはどうでもいいのです!





長くなりますが、究明編の各話感想を。



◆第五の噂 雛代の杜
ミカと机上通信をしていたS.Hこと、姫神桜(逆転裁判にもいたな、この名前のキャラ)は、すでに故人だったことが判明。人間流し雛として、災厄を背負わされて死ぬ運命を辿ったヒメガミは、寂しさから、非常にダイナミックな方法でミカを自分の世界に誘拐してしまい、ユカリとチサトはミカを取り戻すために、異界へと突撃するのでありました。勇敢だなあ。


ヒメガミは、自分の寂しさを埋めてくれる友人の存在を希求し、その願いにたまたま呼応したのがミカであったため、彼女はいわゆる悪霊ではなく、ごく普通の少女。生きていた時代は異なるものの、意外にもミカとは気が合っていたようですし、ミカに危害を加えることもありません。(ヒメガミのいる世界=あの世なので、そもそもアウトではあるんだけれども)
それゆえ、ミカの説得は困難を極めることに。

何しろ、お気楽なミカはヒメガミが幽霊だということに全く気付いてないので、下手な言葉をかけると、
「センパイ、それちょっとヤバイよ。あたしの友達に向かってそんなこと言うなんて……信じらんない」
ミカ、ブチ切れ→そのまま帰らぬ人に。
あああ、もう早く気付け!
プレイヤーとユカリの思いは果てしなくシンクロしていくのでありました。


大吉エンドを取るまでに苦労した話ではありますが、流し雛というモチーフや(悪魔の花嫁にあったな、そんな話…)川を遡って異界へ行くという話は、ベタながら身近に感じられるあるあるネタが多く、楽しめました。
チサトの再三の警告を無視して、捨てられた流し雛に触れると、呪われてゲームオーバーという小ネタもお気に入り。駄目だと分かってても触らずにはいられないのが人情ってものです。

また、全く怖くない本作ですが、野辺送りの琵琶法師のところだけは、本気でガクブルしました。あの音楽、いくらなんでも怖すぎ!不安を煽るってレベルじゃねーぞ!しかも話しかけると、琵琶の弦がビィン!って。
あそこは逃げようと思いました。ていうか、実際逃げた。
この法師パートは、ふすま10枚めくってのフラグ立てにいつまで経っても気付かず、初回プレイどころか、再プレイでも延々とウロウロしてしまった記憶が。


ところで、ここで興味深いのは、ミカと姫神桜の関係。2人は生きた時代が全く違うため、交わす会話もチグハグ。「この前行ったクラブはいいよ。サクラちゃんも今度一緒にいこうよ」とマイペースに女子高生トークをかますミカに対し、姫神はニコニコと聞いているだけ。姫神的には会話の内容なんて半分も理解できていないはずなのですが、とにかく明るく楽しい友達がそばにいてくれることが嬉しかったのでしょう。

対し、ミカ側のメリットは特にないようにも思えます。しかしミカは、そんな姫神と妙に気が合っていた様子で、普段から人の悪評を流すことなんて屁とも思っていないはずのミカが、姫神への中傷に対しては断固として抗議する。頭が上がらないユカリ相手であっても。

prankシナリオや続編ムーンライトのミカ像をふまえて考えるに、現代人の代表でもあるミカは、皆の人気者を気取ることに辟易し、自分の周りを取り巻く人間関係は所詮上辺だけのものであると、心のどこかで分かっていたはず。だからこそ、自分の外側ではなく、内側を見てくれる姫神との友情に安堵していたように思えます。prankでも、ミカの背中を押す役割は姫神に与えられていますし、ただ単に「気が合った」だけではない必然的な理由が、そこに描かれているように感じました。このあたりにも、ミカを通した現代人の孤独が垣間見える作りになっているのではないでしょうか。



◆第六の噂 夕闇の少年
このシナリオは、何気に問題作だと思います。
「いじめで自殺した生徒の幽霊」というモチーフは、不謹慎ながら、ホラー作品では定番中の定番とも思えるのですが、トワイライトの描き方は、良くも悪くも、個性と癖が弾けすぎです。
ユカリじゃないけれど、プレイしていると鬱々としてくるので、実はあまりやりたくないシナリオ。
テーマ通り、幽霊より生きている人間の方がよっぽどタチが悪いということを、これでもかというほど味わわせてくれます。

まず、自殺したタタラ少年
彼は、幽霊になってなお、自分がいじめに遭っていた事実を認めようとはしません。何故か。それを認めてしまえば、惨めな自分を直視することになり、かろうじて保っている自尊心、そしてアイデンティティを砕かれてしまうから。
しかし深層心理においては、かつての仲間たちのことを恨む気持ちが存在しているため、表向きの意識では怨恨を否定しつつも、彼の本能的な怒りは暴発を抑えきれず、ついには自分をいじめた連中への復讐を開始するのでした。


そんなタタラ少年を成仏させるためには、自分の惨めさと向かい合わせる必要があるというんだから、酷な話。
このシナリオは、タタラ少年をはじめ、タタラ母やいじめの実行犯たちをも説き伏せる必要があり、会話が重要なポイントとなってくるので、ただでさえ攻略が難しいのですが、意外なる伏兵がさらにその難易度を引き上げてくれます。
それは、主人公・長谷川ユカリ、その人。
何事も曖昧を嫌い、カラッとした気質の彼女は「私はいじめる奴もいじめられる奴も好かないんだよ。こういう話は胸糞悪い」とある種問題発言をかましたかと思うと、さらには話途中でブチ切れて、会話を台無しにしてくれるので、もうメチャクチャ。

しかしそんなユカリが、主犯相手にガツンとかましてくれるところは、胸のすく思いでした。
最後にユカリと対決する、いじめの主犯格サエキは、容姿頭脳運動能力に恵まれ、コミュニティのリーダーとして君臨するかたわら、裏でタタラ少年をボコボコにしていたという、クズと呼んで差し支えのない男。決して自分は実行犯にはならず、仲間を扇動していじめを行うという外道中の外道であり、さらには、なまじスペックだけは高いので、自分は無敵とさえ思っています。そんなサエキを、じわじわ追い詰めていくユカリには、いいぞもっとやれ!という気分。


極めつけは、タタラ少年の意識にシンクロしたチサトが見る、タタラ視点でのいじめ現場。
もうこれは、エグすぎて、本気で気が滅入りますorz
ここまで描写する必要あるんかい。勘弁してよもう。

なんていうか、会話のすべてがエグイ。エグすぎる。
最初こそ、俺たち仲間だよなーとか言っているものの、次第に本性を剥きだしにしていくバスケ部連中。
「で、金持ってきた?」
「お前が役に立つことって言ったらこれくらいしかねーだろうが」
「何へらへら笑ってんだよ」

挙句の果てに、殴る蹴るされる演出が続きorz
己の惨めさを認めたくないタタラ少年は、俺たちは友達なんだと自分に思い込ませ、わけもわからず「スミマセンズミ゛マセン」と言いながら暴力を奮われ続けるしかなくorz


で、やはりここでも最低を極めるのは、主犯サエキ。他の人間と違い、彼だけは最後まで友好的な物腰のままなのですが、
「お前らさー、見えるところに傷作んなよ。ルールは守ろうぜ」
「な?仲間って結構たのしいだろ?タタラ」

と、感情剥きだしで暴力を奮うクロダより非道
クロダといえば、サエキが提示した金額の多さに「えっ、50万はちょっとやばいんじゃ…」と控えめに待ったをかけるあたり、こいつは単なる小心者で、根っこから腐りきっているわけじゃなかったのだと思います。しかし、集団心理の恐ろしさというべきか、ここでもサエキが「あれ?裏切り2号くん?」とその場の思考を操り、クロダの意見を潰してしまう始末。
ゲーム内の会話はもっとリアルにエグくて、正視に耐えません。

大吉エンドでは、サエキたちが学校側にいじめの犯人として名乗り出ることで、タタラは成仏していきますが、サエキたちがタタラ少年に復讐される凶エンドが正規エンディングで良かったんじゃないの?と思う気持ちを拭えません。でもまあ、それだとタタラ少年の魂が結局救われないまま終わるので、トワイライトの概念的には駄目だったんだろうけども。

このタタラ少年の声は、有名な声優さんを起用しているのですが、演技が上手すぎることと、声質が良すぎることで、逆に安定感が出てしまい、自分が完全客観視の感覚に戻ってしまった感もあるので、そこが少し残念な点だったかもしれません。姫神桜も同様。
(※くれぐれも声優さんのせいではありません)




◆第七の噂 テレホンコール
究明編の中でのショートシナリオ。

かかってくる電話を取ると、相手は「あのね、あのね…」としか言わない。時計の針は止まり、117にかけても、午前零時手前の時報を繰り返すのみ……。
両親不在の家で怪異に襲われるというシチュエーションは、心細さと相まって、なおさら恐怖度を跳ね上げてくれます。
午前0時にかかってきた電話は、死者からの電話なので、途中で切ってはならない。ということなのですが、元旦とかどうすんだw



◆第八の噂 錆びた穽
例によって例の如く、ミカが見つけてきた心霊スポットに向かう一向。しかしそこは防空壕から続く戦時中の作戦指令壕であり、暗い穴の奥では、一人の男が今も戦争を続けていた――というシナリオ。
終戦を知らない須磨伍長に対し「あいつ、頭おかしいって」「時代錯誤のジジイ」などと恐れも知らずに言い放つユカリとミカ。こうして改めて見ると、この作品は色んな意味で問題作だなあとしみじみ思います。

何度も言うように、ホラーゲームとしては全く怖くない本作ですが、このシナリオだけは恐怖度が桁違いで、一歩進んでは三歩戻るのチキンプレイを繰り返していました。
特に仕掛けがあるわけではないのですが、このシナリオに限り、幽霊云々とは恐怖の質が違うんです。戦中の軍隊には、独特の重苦しさが宿っているじゃないですか。もうあれが終始続いちゃうわけですよ。このシナリオから受ける怖さは、ちょっと別格の部類です。第二次世界大戦中の帝国軍というだけでも怖いのに、しかも地下壕。日の光なし。逃げ場なし。あるのは息苦しさと閉塞感だけ。部屋を覗けば、無線室だったり、実験室(解剖室!?)だったり、もう裸足で逃げ出したいレベル。
またあれだ。右始まりでの横書きや、軍隊独特のしゃべり方が、底冷えのする恐ろしさを煽ってくれるわけで。

駄目だと分かってはいましたが、恐怖に耐え切れず、ファーストプレイでは迷いなく水路に飛び込んで逃げました。もちろん大吉エンドは取れませんでしたが、このプレッシャーから解放されたい一心でした。
しかし、三人組はたいして動じた様子も見せず、いつも通りなんだよなあ。どういう強心臓してんだ、女子高生。


モノラル非対応の弊害が発生したのはこのシナリオで、
・須磨伍長が上官らしき人間と「例の最終兵器を起動させ、鬼畜米兵に目に物を見せてやれ」というヤバ気な会話を交わしている→
・部屋の中に踏み込むと、伍長しかいない→
・あれ?と思ったら、部屋に鋭い目つきをした上官の肖像画が飾られている。

……という恐怖演出だったはずが、ゲームがモノラル音源に対応していないので、須磨伍長が一人でしゃべってるというアレなシーンになってしまっていました。ステレオTVでプレイして、ようやく伍長の一人芝居じゃないって分かったよ!


最後は、例の秘密兵器=金剛鉄兵という名の人造人間が動き出してしまうのですが、その金剛鉄兵が秘匿されている「儀式の間」は何故か魔方陣と蝋燭に囲まれ、これなんて黒魔術?てな雰囲気。一気に怖さが吹き飛んでしまうのですが、まあこういうところがトワイライトのいいところでもあります(笑)。
脱出に時間制限がかかるので、結構焦ったりもしたのですが、ラストでは、伍長が自身もろとも壕を爆破、立ち昇る硝煙と共に、多くの魂が天に昇っていくのでありました。

須磨伍長は、終戦を知らないまま、悪夢のような戦時下にひとり取り残されてしまった(伍長と一緒に戦っているのは幽霊だけ)悲哀の人なのですが、壕入り口にはすでに工事の手が入っていることもあり、伍長の存在が発覚しないと考えるのは、かなり不自然。きっと、この現場で工事を進めると良くないことが起こるという噂は真実であり、そう思うと、須磨伍長本人も、すでにこの世の人ではなかったようにも思えます。


話違いますが、冒頭のカラオケパートがかなりお気に入り。トワイライトはこういう遊び部分もあるから好きです!
ミカの歌「Setting Sunday」は何度も聞きました。今でも大好きです。須田氏作詞とのことですが、彼独特の言語感覚が冴えまくりで、CD音源で欲しい一曲。初カラオケで演歌、しかも一人で延長するほどハマってしまうチサトには大ウケ。
……しかし、その後に待っているのが、重苦しい壕の探索だとは……ギャップがありすぎるよ……



◆第九の噂 オカルト・ミステリー・ツアー
ホラー作品としては、このシナリオがクライマックス。校舎探索では、出るわ出るわ、幽霊のオンパレード。
このシナリオが一番オーソドックスな怪奇モノの作りをしており、どこへ行っても正統派な幽霊たちが迎えてくれるので、むしろ校舎を探索する目的は、幽霊に会うためであると断言できます。


たくさんの幽霊たちが登場する中、プール周辺に出没する幽霊くんは別格の域

濡れた足音が響き、息をひそめる主人公=プレイヤー。
左右の耳元では、得体の知れないモノの息遣いを感じる。
背後に、何かがいる……
勇気を出して振り向くとそこには!

海パン・ゴーグル姿の幽霊が!

うん、どう見てもただの変態だから。

しかも、3Dサウンドなので尚更、ハァハァ言ってる荒い息遣いがむやみにリアルです。
プールには海パン一丁の痴漢がひしめいてるし。
何だろう。これ、笑いどころなのかな?


そんなことを思いながら探索を進めていくと、アラ不思議。
校舎の窓ガラスに、自分じゃない何かが映ったよ。何だろうあれ。
⇒見てみる。
マッハの速さで飛んできた自縛霊が、窓ガラスにズバーンと張り付く!
笑いどころという認識で間違いなかったみたいです。


手まり歌解析に骨を折り、これまた大吉を取るまでに苦労したシナリオではありますが、物語としては、主人公ユカリの心に明確な迷いが生まれたことで、次の最終話へと繋がる形になっています。



◆第十の噂 裏側の街
本編最終話にして、神 シ ナ リ オ 。
このシナリオで描かれた全ての要素が、気持ち悪いほど響いてしまい、自分の価値観や原風景に強い影響を及ぼすことに。何の気はなしに購入したゲームに、人生観を決定付けられようとは思いもよりませんでした。
特にラスト、ユカリが過去の自分と向き合いながら、校舎の屋上へと向かっていくところでは、号泣しました。 嗚咽するほどに。


それまでクールな一匹狼という姿勢を貫いていたユカリ。思えば究明編は、この最終話に向けて数々の伏線が敷かれていました。彼女のその強がりを揺らがせる出来事が積み重なり、ユカリは少しずつ情緒不安定になっていきます。
夕暮れの町に迷い込んだユカリは、「悲しいこともつらいことも、夕日が少しずつ溶かしてくれる」という町の人の言葉通り、オレンジ色の温かい光に身を委ね、忘却と引き換えに、安穏とした無を享受しかけますが、そんな彼女が、今まで逃げていた出来事ひとつひとつと向き合い、自我を見つめ、取り戻していく過程は、あの頃、同じように思春期真っ只中にいた自分の心を、尋常ではないほど揺さぶりました。

思春期の自家中毒というものは、外的なものではなく、内的なものによるところが大きいと思うのですが、その点でも、トワイライトの描き方は的を得ていたと思います。

――ユカリは、一見クールでまわりの憧れを集めるような、自立した女性のように見えるけれど、本当は普通の高校生と同じように、即物的な感情を表出させながら、生き生きとした毎日を過ごしたかった。でも、傷つくことが怖い。自分という価値観が、外的な事象に否定されてしまうことが怖い。そのため、感情を押し殺し、仮面をかぶることで、自分を守っていた。
……能動的なミカの方が主人公向きのようにも思えますが、やはり多くのプレイヤーが自己投影しやすいのは、ユカリだったのだと思います。
ゲームはゲームなので、いくらユカリに感情移入しながらクリアを迎えても、現実に抱えている問題は何ひとつ解決しませんし、具体的な指針になったわけでもありませんが、この究明編をプレイすると、絶望と虚無に感情を殺されながらも、それでもどうにかここから抜け出したいと本能が叫んでいたあの頃の気持ちを思い出します。


あとあと、この「裏側の街」は、昭和時代――戦後すぐの町並みが舞台になりますが、街頭テレビだったり、紙芝居屋だったり、そういうものが全てツボで。
もちろん、実際にその時代を経験しているわけではないのですが、この光景には、ノスタルジーと少しの寂しさを感じずにはいられませんでした。

正直、トワイライトをプレイしていたあの頃は、自分の小さな人生の中において最も苦しかった時期なので、トワイライトには楽しさよりもつらい思い出ばかりが詰まっているのですが、このソフトに出会わなかったら、今の自分は確実に存在していないので、自分の中でおそらくこの先一生、このトワイライトシンドロームを越えるゲームソフトはないと思います。






思い入れが強すぎて、なんか全然上手くまとまらなかったのですが(そもそもまとめる気がないだろ)最後に例の問題作の感想を書いて終わります。




◆Prank
これをスルーするわけにはいきますまい。
2枚のディスクで全て大吉エンドを出すと発生する、クリア後のボーナスシナリオ「Prank」
後に発売された、トワイライト信者には悪名高い続編「ムーンライトシンドローム」の中の一篇です。

とりあえず、タイトル画面の時点でおおってなりました。
Prankタイトルを出すと「ミカちゃん」「ミカちゃん」と左右から誘うように囁かれるのですが、選択ボタンを押した途端「ミ゛ガぢゃん゛」と人間のものとは思えない恐怖音が響き渡ります。コエー!


ムーンライトをプレイした後だと、さすがにムーン世界特有の毒電波を引きずってしまいますが、当時は純粋に楽しめました。
めでたしめでたし…のあとに、実はまだ恐怖は終わってないんだよ!という展開は、ホラーものの定番ではないですか。確かに恐怖の質が違うっちゃ違うのですが、Prankは短いシナリオなので、ソフト一本丸ごとイカレシナリオだったムーンとは違い、このくらいなら「得体の知れない恐怖」として、アリだと思っています。
というか、本当に内容はほぼ同じなのですが、不思議なことに、トワイライトの「Prank」とムーンの「変嫉」は、自分の中で別物としてしかカウントできていません。もうそういうことでいいと思うよ。


「Prank」で一番笑ったのは、ラブホで腰タオルのサエキ。あー確かによくよく考えてみれば、須田テイスト以外のなにものでもないなコリャ。
あと、「今の見てたでしょ」とミカに詰め寄る、商店街をウロウロしていたチサトは一体何してたんですかね? 自分は万引きだと思ってるんですけど…。

演出として好きだったのは、ユカリらに失望して姫神桜に心の拠り所を求めたミカに、姫神が「チサトちゃんも殺しなよ」と囁くところ。ヘッドフォンプレイをしていると、それまでは一定の距離を保ちながら聞こえていた姫神の声が、いきなり耳元に移動してくるので、最初は真剣にビビりました。

ラスト。夢オチのように見せかけて、画面がスライドすると、チサトとユカリが血塗れなところも、ゾクッとして良かったなー。



そんな感じで、単なるお約束ネタかと思われていたPrank。
続くムーンライトがあんなことになろうとは、当時まるで予測できませんでした。


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