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アークザラッド2(PS)
アーク ザ ラッド2アーク ザ ラッド2
PlayStation(1996/06/20)
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冗長RPG。
<RPG>
・全体評価  
・お気に入り度

アークシリーズニ作目にして、初代シリーズの完結編。100万本を売り上げたヒット作となりました。
前作があっという間に終わってしまう内容だったのに比べ、この2はとんでもなく長いです。もうね、ウンザリするほど。
アークシリーズにはこの2がキッカケで深くハマることになったのですが、それだけに不満も多く、以下、辛口意見が続きますが、ご容赦下さい。愛ゆえってことで!


まず、主人公はアークからエルクに交代となっています。アークをはじめとした前作のキャラはお尋ね者として全国指名手配犯になっており、中盤まで仲間にはなりません。2の物語は、エルクと新キャラ中心に展開していくことになります。
エルクたち新キャラもそれぞれ個性豊かであり、新旧合わせて総勢15名の大所帯になったにも関わらず、空気キャラがおらず、それぞれキャラの見せ場が用意されている点はさすが。今作では、ヂークベックという古代機械もパーティー入りし、ヂークベックに限り、レベルの概念がないかわりに、稼いだ経験値を任意キャラに振り分けることができるようになりました。

なので、決してエルクに不満があるわけではなく、むしろエルクは好きなキャラなのですが、前作をプレイしていた自分としては、アークが主人公ではないことに落胆(>_<)
いや、主人公でないこと自体は、何の問題もなかったのです。
アークが大幅弱体化されていたことに絶望した。


……おそらく、この2をプレイした人は、前作もプレイしているはずだと思いますが(だって短いし)RPGというジャンルでは、プレイヤーの分身たる主人公に人一倍思い入れを抱くのではないでしょうか。しかし、前作を共に戦い抜いたアークは、よりにもよって大幅弱体化の憂き目に遭います。そんな馬鹿な。
アークには、前作で猛威を揮った光属性のゲイルフラッシュという魔法がありましたが、それすら、虫一匹殺せない殺傷力に改悪されています。HPや攻撃力にも特筆すべき点はなく、凡庸キャラと化す旧主人公(そして世界を救うはずの勇者)。
しかし、そんな2のアークにも、突出した武器がありました。それは回復能力。
HPだけではなく、ステータス異常も一緒に治してしまう「トータルヒーリング」が大活躍。しかし言い換えれば、アークはそれだけの存在に成り下がってしまいました。巷では「回復勇者」と言われる始末。

2の中盤から物語に関わってくるアークは、前作のあどけなさが嘘のように、大人びた勇者へと成長し、血気盛んなエルクにあれこれ上から目線で物を言いますが、エラそうにしていてなんだお前は!回復しか脳がないのか!という話。
主人公は交代しましたが、仮にも前作の主役で作中では勇者なわけですから、回復ではなく、派手な攻撃で活躍する姿が見たかっただけに、この結果は残念でなりませんでした。(そもそも「トータルヒーリング」自体は、1から所有している魔法であるため、文字通り、全ての能力が弱体化されているわけですが)
エルクが攻撃力に長けたキャラであるため、差別化を図るための処置だったのかもしれませんが、あんまりです。


もうひとつの大いなる不満点は、ストーリーが長すぎること。
メインとなるストーリー自体が恐ろしく長いのですが、その上「ギルド」によるサブイベントがあり、貴重品をゲットするためには無視できない要素となります。
そんなこんなで、普通にプレイしていると、クリアまでにかかる時間は裕に60時間を越えます。自分は100時間を越えました(笑)。
また、ラスボスは異常なタフネスを誇り、撃破に1時間以上かかるというこの無茶なバランス。ラスボスに一時間なんて普通じゃ?と思われるかもしれませんが、アーク2の場合、ラスボスのHPが無駄に高く設定されているだけであり、同じ攻撃を繰り返してくるラスボス相手に、こちらも延々と同じ攻撃を繰り返すだけ。何故かエスケープゾーンがあるので、こちらのHPが減ってきたら、そこに逃げ込み、回復→また攻撃する。ただそれだけをエンドレスリピート。完全に作業です。ラスボス戦なのに。

100時間以上かけてプレイし、一時間かけてラスボスを倒した後は、さあ感動のEDとなります。
賛否両論あるとは思いますが、私としてはこのEDもポカーンです。(もう時効だとは思いますが、ネタバレなので反転で)
世界は洪水に飲み込まれ、ほぼ滅亡。アークとククルは死亡し、二人で空をキラキラ飛びます。
100時間以上もプレイさせた結果がこれですか。

残された僅かな人々が希望を紡いでいくという感動的なラストではあるのですが、1では無邪気な少年だったアークが背負った宿命の重さに、当時は溜息が出ました。
しかし二頭身キャラではいまいち悲壮感が感じられず、さらにキラキラ空を飛んじゃうわけで、逆に感動を半減させてしまっている気がします。
正直、ゲームバランスに関してもお世辞にも良いとは言えず、後半は雑魚モンスターが殺人的に強くなり、反撃の嵐を食らうことになりますし、長時間プレイの上、同じような敵との戦闘を強制されることが多く、後半からはダルさを否めません。
反面、やり込み要素は異様に充実しており、前述のギルドの他、モンスター集め・育成、闘技場、遺跡ダンジョン、ちょこ絡みの隠しイベント等々、容易にはコンプリートできないラインナップです。

色々不満ばかりを述べてしまいましたが、この2のおかげでアークにハマることになったのは事実で、漫画や攻略本は勿論、トレカまで集めるほどでした。アークにハマったことで、初めてネットの友達ができたことも、今となってはとてもいい思い出です。
間違いなく1より、この2の方が世間的な評価は高く、それは決して間違ってはいないと思います。万人向けの作品ですし、名作と言っても過言ではありません。
ただ愛が深いだけに色々言いたくなってしまう、自分にとって、可愛さあまって憎さ百倍なソフトでした。
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